jidoutekina

感想はすべてネタバレ無双

『ポケットモンスター スカーレット』道中記③

 ポケットモンスター スカーレット』いよいよ本編最後をやったよー

 

・ザ・ホームウェイ
いよいよの最終ルート。
いままでマップのど真ん中を陣取りながら使えていなかった大穴、エリアゼロへ。
光が躍る風景が美しく、そして音楽がすごくいい。無機質でいて儚い、これまでのどこのエリアとも違う雰囲気。冒険って感じでアガる!

そしてなによりアガるのが、これまで仲良くなってきたみんなが集まって一緒に冒険できること……!
すべての会話が見たかったものすぎて笑顔になれる。
人見知り全開のペパー、素でずけずけ言いがちなボタン、能天気に明るいネモ。三人とも前提としてすごくいい子なんだけど、もちろん欠点もあり、そこがありつつお互いに「あ、この人ってこういう人なんだなあ」と自然に距離が縮まっていく様子が嬉しい。
ボタンの「ペパー急に自分語りどうした」とか「ネモって不謹慎なとこあるよな…」みたいなツッコミが非常によくわかる上、なんかこう、そういうのをざっくばらんに言って嫌味がない感じ、お互いのワケわからんとこ含めてそのまま付き合っている学生の感じがあってやたら好きでした。
みんなでコライドンに乗っかってダイブするとことかさー、もう、青春の冒険なのよ……。

最高

ずっと元気がないコライドン、心配なのと同時にショゲ顔がかわいすぎてちょっと笑ってしまう。

わかりやすくしょんぼり

このあたりとか、ネモがよくコライドンを撫でてあげる仕草が見られて、なんか好きです。
ホームウェイはほぼ初対面が多かったり事態が緊迫したりな中、ネモのてらいのない明るさがとてもよかった。ちょっとしたセリフにいちいち「私は君のそういうところが大好きだよ……!」ってなってた。

そして明かされるコライドンの真実。
昔のありふれた一種族に過ぎない存在っていうのは納得だし面白い。
縄張り争いに負けた個体ということを踏まえると、ボタンにやたら懐いてたのもそのへんのシンパシーだったんですかね。
ペパーがコライドンに抱いていた感情も非常に納得。
オーリム博士、バリキャリのシングルマザーとしてやたらそれっぽい思考回路だな…と手記を見ていて思った。自分一人で何とかしないといけないって思っていて、抱え込んで余裕がなくて結局子供を無視してるみたいなやつ。
研究にのめりこんでいたのは、そのへんの現実逃避みたいな一面もあったんじゃないのかな~。
しっかしペパーが「料理は自分でしないと食べられなかったから覚えただけ」なのはマジでひどいよ!

オーリムAIとの戦い。
カクカクと動かされるように動く体と、高所からボールを落として召喚(?)する動作が不気味でいい。
そしてそして楽園防衛プログラム!
も~~このへんはめちゃくちゃテンション上がって!!
エラーで名前が変わるあたりもワクワクだし、何より!
コライドン!!!!

かっこいいよ!!!!

優しく勇敢な、かっこいい我が友よ!
ボールが封印された中でただひとり、怯えていた君が立ち上がり、立ち向かってくれるということ!
君ならできる!!
音楽が一気に明るくなって、コライドンを全力で応援するあの時間が本当に、最高だった。
マジで ↓このテンションになってました。
全員優勝!全員優勝!!

オーリムAIももちろん優勝。
最後に旅立つのが彼女だというのがすごく綺麗。
すべてが定義された存在である彼女が、自由な冒険へと出かける。
それはオーリム本人もできなかった旅だ。
彼女に関してはたぶん息子とか今の世界にも執着してしまっていたからこそな気はしますが。

そして自由な冒険者たる私たちは、いつものように家に帰る。

美しい

このシーン、ペパーの背中を押すコライドンがかわいい。
買い食いして寄り道できる自由な道行きを行く、子供たちのひとときの冒険の終わり。完璧な終わり方。
主題歌も郷愁とときめきの同居したすばらしい曲で、そのエンドロールの最後にみんなで撮った写真が出てきて、もうね……。
楽しかった。私の青春で、私の冒険でした。学生の冒険とバトル、葛藤と喜び、友情をめぐる一つの物語として、全力で楽しみました。みんな大好き~!!!

 


・おまけ:母息子に対するオタクの語り

ペパーとオーリムの話をもうちょっと書きたいのでここに。
その後のペパーとも会えたのでちょいちょい見ていて、ペパーが「偉大な研究者だった母」として前向きに受容しているのを確認した。
このへん、傍から無責任に見てる側としてはそこそこ「それ怒っていいからね!?」的に思いもするんですが、同時にそういうのって「自分事じゃないから言えるよなー」とも思っていて。
死んだ人にはもうなにもできないわけで、それなら少しでもいいほうを信じていい影響を受け取っていこう、みたいに進んでいけるペパーは凄いやつだよと思う。
記憶ってもう自分だけのものになってしまうから、それを自分だけのものとして大事に保持し、これからの糧とする。そういうのはいつでも、誰にでもできることではないので。
同時に、もしオーリムに罰というものがあるのなら、そこが罰だとも思う。
愛した子にとってもはや過去にしかなれないこと。
過去とは、言葉を交わし関係を結ぶことはできない。
過去の産物にこそ魅入られてすべてを捨てた母親の顛末が、過去になってしまうという悲哀だとしたら、それはけっこう綺麗な気もします。

 

主題歌。本当にいい曲。

ある程度ひととおり書いたけど、まだ学校の授業とか感想書きたいことあるのでまた書きます。
メインPTの紹介もしたい。