jidoutekina

感想はすべてネタバレ無双

『グノーシア』旅を終えて

 

真エンドまでたどり着いた~!
すごくよかった。ゲームを通してみんなのことを大好きになって別れが寂しく思えた。
音楽がかなり好きで、真空っぽいひんやりした音がずっと心地よかった。
個性的な絵の塗りも好き。以降ネタバレ感想。

 

自分の設定はこれでプレイ。
【性別:汎 好きな色:白】
【優先ステータス:かわいげ、カリスマ、ステルス】
汎性はせっかくあったのでこれにしてみた。好きな色は…これなんかデータに関係してるのかな?これはよくわかってない。
ステータスはとにかく死にたくなさすぎるのでかわいげとステルスを上げていて、途中でまあステルスはこれで嚙まれなくなったかな…と思ったあたりでカリスマにも振り出した。
演技力とかは全然振っていない。

グノーシアで普通の人狼と大きく違うのが、自分が死んだ時点で陣営が勝利してもあまり意味がないことだ。生き残ったうえで勝たなくちゃいけない。だから全然身内切りもありだな~と思ってガンガン切っている。あととりあえず釣られそうなときは哀しんでいる。
グノーシア時の嚙みは…だいたい迷ったらコメットと夕里子を嚙んでおけばいいと思っている!あとは役職ではあんま見てなくて、こいつデコイにしよう~って人に対立してた人を噛んでるかな?あと確定で白い人。セオリーがよくわからん。
バグで勝てると楽しい。というかバグ勝利時の演出が好き。

グノーシアの正体は、究極的に自他の境のない「私たち」しかない世界なんだな~。
そういう意味では、それぞれ何を考えているんだか分からない・敵か味方か分からない他者とぶつかり続けるゲームシステム自体が、その対抗存在みたいな気がしないでもない。


以降、キャラクター別感想。
と思って途中まで書いてたんだけど、長々なって挫折したのでそのまま途中まで…。みんなかなり好きなのでいずれまた書きたい

・セツ
大好き~。セツに対して、一緒にいてくれてありがとう・あなたがいて嬉しいと心底思えることが、このゲームの好きなところのひとつ。
生真面目で頑張り屋で聡明で親切で…。夜時間に会いに行くと喜んでくれつつ、敵対したらばっちり容赦なく疑ってくれるところがまず好きでした。
あとはやっぱりシナリオ内での動きがよくて。
ふたりっきりで遊んだ日は映画を見たんですが、隣で安心して寝てる姿に「ああ、この子にはこういう穏やかな幸福を手に入れてもらわないと嫌だ…」と思ってしまった。きりっとしてる人なんだけど、眉を下げた笑顔が好き。このイベントが好きだったから余計、再開時に「あの時寝てたのはしげみちに失礼じゃない?」って揶揄う一言から始まるのが嬉しくてね…
セツのループする切っ掛けの回が特にシナリオ上うまいなあと感じたところで、プレイヤーである私にとってはもうあそこまできたら「セツには生きてほしい」と心から思えるようになっている。だからああなるのが納得できるし、それによってセツが最初から私によくしてくれたことも納得できる。
セツが汎なのはゲーム内の設定的には、プレイヤーがどの性別を選択しても、よりブレのない関係が築けるからなのかな。他のキャラと恋愛していてもしてなくても、セツとの関係性は別個にあるわけだものね

・ジナ
彼女の特記事項が最後なかなか埋まらず、苦労しまくったので思い出深い……。
こっちグノ・ジナ人間で起こる「直感がかなり鋭い」のやつ。これのために終盤ずっとグノーシア陣営でプレイしまくる羽目になった。面白いのは、他の項目はむしろかなり早期に開いてたんですよね。
無口で仲間想い、一見すると儚い印象のわりに、内実はものすごく意志が強く、意思表示もはっきりした人。メンバー内で最も頑固者で、わりと武士みたいなとこある。
グノーシアになっても自分の信条を貫くことを優先するイベントの多さが印象に残る。EDでマナンに対してさらっと暴言吐くところもよく覚えているかな…。あれはおもしろかった。
あとなんか顔立ちが個人的に一番「美人」って感じ。外を眺めるスチルが特に美人。

・ラキオ
長々した辞世の文句をめちゃくちゃ見かける羽目になる人。すまん。
とりあえずいま死にたくないからラキオさんに票集めとくかァ…。しまくってしまう。口は良くないが憎めないヤツで、というか銀の鍵まわりだとかなり助けてもらっていて、「まったくよ~っ」って肩をバシバシ叩きたくなるような子だ。
超学歴社会で育った価値観に対して、基本的にそれによって自分を誇ってはいるが、内心がかなり懐疑的…というところが聡明な人だと思った。その上でレムナンに対してかなりちゃんと優しいめなのが好き。レムナン、聡明な人なんだけど言い方が弱弱しすぎて伝わりにくい男なので、そういう言い方をお互い取っ払って評価できるところがラキオの美点だと思う。
そして、さんざん自分の優秀さを誇りながらも、そういう結果だけで人を評価する自分たちの星を変えようという生き方を選ぶのは…とてもすごい。嫌味な人なのに、最終的な印象は「なんだか気持ちのいい奴」とすら思えている。いいキャラ。

・SQ
パッケージのグノ顔が怖すぎてなかなか手にとれていなかった。
SQちゃんはとにかく恋愛イベントが好きすぎる。あの条件で発生するのもいいし、びっくりしている顔が本当にかわいいし、少女っぽさがなー…よかったな。汎で発生してるので多分性別問わず発生してる恋愛イベントだと思うんですが、それも納得がある。
ちなみに最初に当たった特殊イベントが「グノSQに飼われて二人きりEND」だったんですけど、終わってみるとあれマナンじゃん!!私が第二のレムナンじゃねーか!

・ククルシカ
かなり印象に残ったキャラクター。人となりそのものというより、キャラクターとしての造形に美しさを感じる。
話す言葉を持たない精緻な人造の美少女が、気まぐれで好き嫌いが激しいイイ性格してる、というのがまずよく、その存在に「永遠に生きたい悪辣で奔放で人を飼う母親」が組み込まれている、という。
無機な殻に生々しい中身があって、それがむしろ無機の美しさを強烈に感じさせてくれる造形だった。
というわけでかなり好きなんですが、ゲーム上では基本的にあちらからは嫌われていた印象が強い。初日にひとりだけ私に投票してくるし。あ?ってなってこちらからも私怨票を入れ更に嫌われていくうちに謎の「嫌いあう連帯感」みたいなものが生まれて楽しかった。うちらのかわいげどっちが上か哀しみあって決めような!!ヒャハハ!!

・オトメ
かわいすぎ。服に星柄入ってるのもかわいいね…賢いね…。
マジで賢い上に信用も得がちなので敵だと脅威なイメージ。グノ仲間が「あいつ噛んだら?」してくるときもオトメ率高かった。
イベントのせいかバグ役職の印象が強い。
彼女の人間になりたい欲望に対して、こちらができることは何もなく、ただ見守るほかない。でも彼女がグノーシアに汚染されうる存在だと知っている。それが人間の証明になるかは分からないが…という、オトメに対してはわりとこっちが介入できないところが好きでした。
ステラとこの辺話したこととかあるのかなあ。そういうのがあったら見てみたい。
あと、この子の一人称が「あたし」なのがかなり天才だと思う。あたし+敬語女子に弱いので…。

・レムナン
最初の印象がすごく悪く、それゆえにだんだん知っていくことで好きになる経緯の楽しさが強く、思い入れのあるキャラクター。
最初は「なんかいつも歯切れが悪くておどおどしてるな」というのが話し合いの場だといい印象にならず、あちらからも嫌われており……という感じだったんですが。
機械好き、ゲーム好きあたりでそういう面があったのか~とか、協力すると逆にちょっと引かれて一貫性あんなこいつ…したりとか、いろいろ知っていくと愛着がわき。マナンをめぐる生い立ちを聞き、ああなるほど…と納得した。
機械好きは出自もだけど、マナンのことからするに肌の触れ合いとかがまずけっこう苦手なのでは、という印象がある。
終わってみると、おどおどした第一印象は全く嘘ではないけれど、同時に非常に苛烈な行動力を持ってもいた人だったな。未来ラキオとクーデターやってる情報が特にそう思う。この作品の中で、ここまで強烈な負の感情をモチベーションに出来ている人は他にいない気がする。ラキオが組んだのもそういうところに憧れというか、いい印象を持ったのでは…?
同じ大人しく見えて…系でもジナは頑固という感じで、レムナンは苛烈という感じ。


↑これは不仲だったのにお互い役職持ち生存勝利で嬉しかったやつ。

ひとまずここまで~。